昭和42年(1967年)

定期演奏会
4月22日(土)7時 高知市中央公民贈

1 エグモント 序曲(ベートーヴェン)
2 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ベートーヴェン)
     独奏 森木洋子
3 歌劇「ファウスト」より 舞踊音楽(グノー)

     指揮 池中重彦

出演 53名
入場者 420人
市助成金 5,000円
高響創立35周年記念 高知交響楽団・中村交響楽団合同演奏会
8月19日(土) 高知新聞社ホール

〈中村交響楽団〉
1 歌劇「泥棒かささぎ」序曲(ロッシーニ)
     指揮 小島 勝

〈合同演奏〉
2 交響曲第1番ハ長調(ベートーヴェン)
     指揮 小島 勝

〈高知交響楽団〉
3 歌劇「カルメン」第1組曲(ビゼー)
     指揮 池中重彦

〈高知交響楽団〉
4 交響詩「フィンランディア」(シベリウス)
     指揮 池中重彦
              

出演者 高知51名
    中村46名 計97名
高知新聞記事より
 五年程前中村市での合同演奏に次いで二回目であるが、両楽団合せて100名近く地方交響楽団としては珍らしい大編成。演奏内容もその数に負けず予想以上の充実した出来ばえで、ホールにつめかけた満員の愛好家も地元オーケストラの熱演ぶりに、さかんな拍手を送っていた。弦の人数が増えたため厚みのある演奏となっていた。最後に古城会長小島、池中両指揮者の三人がステージ真ん中で感激の握手を交していた。小島氏も「二回合同演奏の練習をしたが本番が最高の出来でした。外部の力を借りず県下のアマチュア演奏家だけで音楽会を持てたのが一番うれしい」と語っており、合同演奏会は大成功のうちに終った。

小島勝氏

中村市出身。昭和8年、東洋音楽学校ヴァイオリン科卒。21年まで新交響楽団(現N響)、宝塚交響楽団、大東亜交響楽団(松竹)でヴィオラ奏者として活躍。中村高校教諭、中村市にて結成した同好会を31年中村交響楽団と改称、常任指揮者としてご活躍であった。

高知県文化賞受賞記念演奏
11月3日 高知県庁正庁ホール 交響曲第8番「未完成」第1楽章(シューベルト)  
昭和4210月27日、高知県教育長より「高知交響楽団は昭和42年度高知県文化賞受賞者」に決定したとの通知あり11月3日県正庁ホールにて受賞式が行なわれた。会場にて第一回定期演奏会曲目のシューベルト「未完成」交響曲第一楽章の記念演奏をした。
定期演奏会
11月12日(日)
2時
7時
安芸中学校講堂

昼の部(学生向け)
1 唱歌集
  1.ドレミの歌
  2.めだかの学校
  3.旅 愁
  4.日本民謡
2 歌劇 「カルメン」より「トレアドール」(ビゼー)
3 交響曲第8番「未完成」第1楽章(シューベルト)
4 バイオリン協奏曲二長調第1楽章(ベートーヴェン)
     独奏 吉川安子
5 ポルカ「狩」(J.シュトラウス)

夜の部(一般向け)
1 中央アジアの草原にて(ボロディン)
2 バイオリン協奏曲二長調(ベートーヴェン)
     独奏 吉川安子
3 交響曲第8番「未完成」(シューベルト)