昭和30年(1955年)
定期演奏会 | ||||
5月14日(土) 7時 |
高知市中央公民舘 |
1 交響曲第1番卜短調(バシル・カリンニコフ) 指揮 浜田善三郎 |
出演 48名 収入 入場料 一般(50円)430名 人場料収入 30740円 支出 印刷代楽器部品楽譜代37400円 不足(会長寄附) 3030円 |
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毎日新聞高知版 昭和30年5月12日「文化スポット」より 元NBC交響楽団のシンフォニー・オブジェアーが来日し、京都大阪は終り広島でも演奏会が開かれる。高知からもこの「世紀の楽団」を目にし耳にしようと、高知からはるばる出かけて行く人が100人近くいるそうだ。世界的な楽団が来るのは近い将来恐らくあり得ないと思われる。好楽家の多くはラジオの昔などでお茶を濁している事を思うと高知交響楽団の存在はかけがえのないものである。団員は定職のある人達なので色々の事情もあろうが、悩みを乗り越えて腕をみがき優秀な演奏を聴かしてもらいたい。この努力がなければ一部好事家の集りだといわれる恐れが無いでもない、聴衆がレコードの音に耳をマヒさせてしまい、演奏家と聴取者との関係をコジラせる恐れが本県ではなきにしもあらずである。 |
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同新聞 昭和30年5月23日「文化スポット」、古城会長の「高知交響楽団の悩みと抱負」より 交響楽団の共通の悩みは、優秀な指揮者をみつけることと健全財政を確立することであるが、この点高響は練習場所もあり楽にやっている。毎木曜日熱心に練習しているが管楽器の質が良くないのが悩みの種である。NBCを聴いて張り切っている六七名の団員も居るから、演奏の質を良くし回数も増やしてみんなに親しまれるオーケストラにしたいと思っている。 |
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1955年(昭和30年)シンフォニー・オブジェアが来日。 “山田耕作氏が「今この集団を迎えたことは奇跡に等しい」と言った”という記事が5月30日の音楽新聞に載っている。いまかえりみると今昔の感に耐えぬ言である。 |
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定期演奏会 | ||||
11月23日 7時 |
高知市中央公民舘 |
1 交響曲 第35番「ハフナー」(モーツァルト) 指揮 浜田善三郎 |
1Vn9 2Vn8 Va2 Vc5 CB3 F12 0b2 C12 Fg2 Hr4 Tp2 Tb2 Per3 Tmp1 Pf1 計48名 |
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団員募集のため時々新聞に広告を出し又プログラムにも記載した。 〔求む〕クラリネット奏者 ヴィオラ奏者(ヴァイオリン経験のある方なら可) |