「高知交響楽団五十年史」の巻頭には、編纂された正木暢氏の「本史の発刊に当たって」という文章に続いて、次のような言葉が書かれています。

「始めのことば」

Symphony ………それは

 心に描く 絢爛豪華 音の花園

 雲に築く 荘厳華麗 神秘の神殿

 浮んでは消える

 連想と想像の世界

 

Harmony ………

 印象で刻む

 意識と感情の 彫刻

 哀愁と歓喜の 淡い陰影

 瞼に浮ぶ

 果てしない 幻想の空間

 

Rhythm ………

 湧き上る 勇気と沈うつ

 平穏と狂乱

 揺れ動く 魂の鼓動 ………

 

 友よ

 凝縮された、熱情の 化身よ

 この50年

 ひたむきに

 ただ ひたむきに

 すべてを忘れて

 この地上の音楽を

 天上にまでとどけと

 無上の喜びを 分ち合いながら

 この楽団で

 共に手を携えて歩んだ 多くの友よ

 今 この半世紀を振り返り

 団を支えて下さった

 多くの聴衆と共に

 音の炎の軌跡を見詰めて

 更に、

 更に 力強く進もうではないか。

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